栃木京福会
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活動報告
2026.04.06
第53回 だいじだねット会議 ~那須塩原市の地域包括支援センターあぐり~
介護の現場では、ケアマネジャーがご本人やご家族の思いを受け止め、関係機関との調整を行います。その役割はとても重要であり、支援の質を左右する部分でもあります。しかし一方で、 調整がいつの間にか“強い依頼”になってしまうことはないか。 善意が、結果として制度の標準をゆがめてしまうことはないか。今回は、そんな少し難しいテーマを、多職種で丁寧に考える時間となりました。
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事例検討では、「家族の負担軽減」を理由にサービス内容の変更が求められるケースを想定しました。ただ、“負担”といっても、その中身はさまざまです。経済的な負担なのか、介護労力の問題なのか、ご本人の状態変化によるものか、まずはそこを丁寧に整理することが調整の出発点であるという意見が多く出ました。 制度の枠組みの中でできることを探すこと。必要であれば担当者会議を開き、ご本人・ご家族・関係機関が同じ場で話し合うこと。「誰のための支援か」を見失わないことが、何より大切だという確認がなされました。
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議論の中で印象的だったのは、 例外的な対応が“武勇伝”のように語られることへの懸念でした。 介護の現場は人と人の関わりです。そのため、ルール通りに割り切れない場面があるのも事実です。 それでも、制度は公平性を守るために存在しています。 一つの例外が標準になってしまうと、どこかで無理が生じます。
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「個別性」と「公平性」。 そのバランスをどう保つかを、改めて考える機会となりました。 個人情報への配慮も大切に また、事例検討を行う際の個人情報の扱いについても確認しました。 地域は思っている以上に狭く、 匿名であっても状況から特定される可能性があります。 学びの場であるからこそ、 個人情報への配慮は丁寧に行う必要があります。
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地域包括支援センターは、制度と現場をつなぐ“翻訳者”の役割を担っています。支援が行き詰まったとき、対立ではなく対話に戻れるように。 感情ではなく、制度と暮らしの両面から整理できるように。今回の会議も、そのための大切な時間となりました。 今後も、地域の皆さまと共に、学び続ける場を大切にしていきたいと思います。 次回開催は、令和8年3月31日(火)「65歳になった人の障害福祉サービスから介護保険の切り替えについて」です。皆さまのご参加をお待ちしております(^-^)/♪
