2026.03.03
第52回 だいじだねット会議 ~那須塩原市の地域包括支援センターあぐり~
令和8年1月27日、だいじだねット会議を開催しました。今回は「災害時のあなたの大事なネットは誰?」をテーマに災害時に必要な“自助”と“受援力”を、参加者の皆さんと一緒に考える時間になりました。
災害が起きたとき、私たちはまず自分の身を守らなければなりません。しかし同時に、「誰が自分に気づいてくれるのか」「どこに避難すればいいのか」「どんな助けが得られるのか」を知っておくことも大切です。実際には、これらを明確にイメージできている人は多くありません。
そこで今回は、自分の周囲にある“支えのネットワーク”を見つめ直すことを目的に話し合いを行いました。
会議ではまず、高齢の一人暮らしのAさんの事例が紹介されました。停電した自宅で不安を抱えていたところ、近所のBさんが「大丈夫?」と声をかけてくれ、事前に確認していた避難所へ一緒に向かうことができたというものです。この何気ない出来事の裏には、普段から気にかけてくれる人がいるかどうかという大きな差があります。
最初のグループワークでは、「自分の大事なネットは誰か」をテーマに意見を出し合いました。
家族や職場の仲間はもちろん、新聞配達員や生協のスタッフなど、日常的に家の前を通る人が“気づきの存在”になるという声もありました。
一方で、若い単身者は気づかれにくいという課題も挙がり、地域の中での「顔の見える関係」の大切さが改めて浮かび上がりました。
また、家族間で位置情報共有アプリを使っているという話や、子どもに防犯ブザー兼GPSを持たせているという実践例も紹介されました。
キャンプが趣味の参加者からは、火起こしや炊飯などアウトドアのスキルが災害時に役立つという話もあり、備蓄とは別の視点からの“生きる知恵”が共有されました。
さらに、とある地域で行われている真っ暗な体育館での宿泊訓練や、トイレ200回分の備蓄など、自治会レベルでの実践的な取り組みも紹介されました。
続くグループワークでは視点を反転させ、「自分は誰の大事なネットになっているか」を考えました。家族の安否確認や子どもの送迎、職場での声かけ、ご近所への挨拶など、日常の何気ない行動が誰かにとっての“支え”になっていることに気づかされます。