栃木京福会

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活動報告

2025.05.30

第43回 だいじだねット会議 ~那須塩原市の地域包括支援センターあぐり~

令和7年4月22日(火)に「第43回だいじだねット会議」を開催しました。
今回もたくさんの地域住民の皆さま、専門職の皆さまにお集まりいただき、誠にありがとうございました。
「母が病院を受診してくれません…」というテーマで、認知症初期の方への接し方やそれぞれの立場からの支援について話し合いました。
ある日、地域包括支援センターに連絡があり、「一人暮らしをしている義理の母が、物忘れが進んできたようで、病院を受診させたいのですが、『自分は大丈夫』と言って病院を受診してくれません。どうしたらよいでしょうか?」という事例内容です。
グループワークでは、自分が当事者だったらどう感じるか、支援者の立場だったらどう接するのが良いか意見を出し合いました。

「困っているけど認めたくない」不安な気持ちを抱えている方、あるいは、本人は気にしていないけど周囲の人たち心配しているなど認識のズレが大きい場合の接し方として、どういう声掛けがよいか、誰から話をしたら聞いてもらえるか、様々な工夫が必要という意見が出ました。

また、『この人で上手くいったから』と一つの成功事例を次の支援に当てはめるのは、逆に支援を困難にしてしまうことがあります。人それぞれ、性格や背景、困りごともそれぞれ違い、いかに本人の困りごとをキャッチできるかが重要になってきます。
  • 「認知症初期集中支援チーム」をご存じでしょうか。
    複数の専門職が家族の訴え等により認知症が疑われる人や認知症の人及びその家族を訪問し、アセスメント、家族支援などの初期の支援を包括的、集中的(おおむね6ヶ月)に行い、
    自立生活のサポートを行うチームのことです。
    平成30年から各自治体に設置されています。

  •  しかし、制度が実情に即していない側面もあり、実際には機能していないというのが現状です。
    那須塩原市においては、各地域包括支援センターが認知症についての相談窓口の役割を果たしていたり、近隣の認知症疾患医療センターや医療機関に相談ができたりする現状があります。
    那須塩原市だけでなく栃木県全域を見ても、同様の状況のようです。

  •  とはいえ、どうしても受診につながらない方もいらっしゃるのが現状であり、すぐに答えは出ませんが、どうしたら認知症初期集中支援チームが有効に活動できるかについても話し合いをしました。

  • 今後もだいじだねット会議では、地域の皆さんにとって身近な内容を話し合っていきたいと思います。
    次回開催は令和7年5月27日(火)「様々な場面で求められる『同意』」について、消費者として何に気を付けたらよいか話合いたいと思います。

    皆さまのご参加をお待ちしております(^^♪


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